Claude Codeで動画制作と動画編集はどこまでできる?
「Claudeで動画」と言っても、アニメーション機能、コードをMP4にするコーディングエージェント、他社の動画生成AIを動かすリモコンという3つの意味があります。
Claude単体ではつくれません。現在のClaudeモデルはテキストと画像を受け取ってテキストを返すだけで、動画生成モデルはないからです。それでも完成したMP4は3つのルートで手に入り、Team・EnterpriseプランのClaude Motionで文字やグラフをアニメーションにするか、Claude CodeでHyperFrames、Remotion、FFmpegを使って動画を書いてレンダリングするか、MCP経由でKlingやHiggsfieldなどの動画生成AIを呼び出します。
Claudeのアプリで出力できるもの、できないもの
Anthropicのモデル概要によると、現在のClaudeモデルはすべて、テキストと画像を受け取ってテキストを出力します。Claudeの動画生成モデルはなく、チャットにアップロードできるファイルもドキュメントと画像だけです。
つまり「Claudeでつくった動画」の映像は、Claudeが書いたコードか、Claudeが呼び出した他社モデルの出力です。アプリで関係するのは次の3つです。
- Claude Motion(ベータ版、Team・Enterpriseプラン)。メッセージ欄で
/motionと入力するか「Output」から「Motion」を選ぶと、手元のテキストやグラフ、画像から短いアニメーション解説をつくり、MP4で書き出せます。動画生成モデルは使っていないため、生成された実写映像やAIの人物は出てきません。 - Claude Design(Freeを含む全プラン)。スライドやプロトタイプをつくれますが、エクスポートは.zip、PDF、PPTX、Google Slides、HTML、Claude Codeへの引き継ぎで、動画ファイルはありません。
- Claude Cowork(有料プラン)。Claude Codeのエージェント機能をコーディング以外に広げたもので、接続したフォルダのファイルを扱えます。ドイツのGolem.deが2026年8月にドローン映像で試した記事の見出しは「Vier Stunden für nichts」(4時間が無駄に)でした。
ルート1:Claude Codeで動画を書いてレンダリングする
Claude CodeはAnthropicのコーディングエージェントで、Pro、Max、Team、Enterprise、Consoleのアカウントで使えます(無料プランは対象外)。ファイルを書いてコマンドを実行できるので、シーンをコードで書き、プレビューし、手元のパソコンで本物のMP4をレンダリングします。
HyperFrames
HyperFramesはHeyGenのオープンソースのフレームワーク(Apache 2.0、GitHubスター約74,000)です。HTML、CSS、メディア、アニメーションから毎回同じ結果になるMP4をつくります。Node.js 22以上とFFmpegが必要で、Claude Codeにはプラグインとして入れます。
claude plugin marketplace add heygen-com/hyperframes
claude plugin install hyperframes@hyperframesRemotion
RemotionはReactで動画をつくるフレームワークで、公式のClaude Codeプラグインがあります。インストール後に再起動し、/remotion:remotion-createにアイデアを渡します。個人と従業員3人までの会社は無料、それより大きい営利チームは会社ライセンスが必要です(手作業の動画制作なら1席あたり月25ドル)。
claude plugin marketplace add remotion-dev/claude-code-plugin
claude plugin install remotion@remotionClaude Codeを入れる
macOS・Linuxでは
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bashを実行します(Windowsはセットアップのドキュメントを参照)。claudeで起動し、有料プランでログインします。レンダラーを追加する
上のコマンドでプラグインを入れ、Claude Codeを再起動します。
空のフォルダで始める
プロジェクト用の空のフォルダにロゴ、カラー、素材を入れてから、そこでClaude Codeを開きます。
先に台本を承認する
レンダリング前に台本とシーン一覧を読みます。台本を1行直すほうが、レンダリングし直すより安上がりです。
プレビューして書き出す
修正は「なんとなく」ではなくシーンとタイムコードで指示し、問題がなければ最終版のMP4を書き出してもらいます。
HyperFramesで縦型(1080x1920)30秒の動画をつくってください。私たちのプロダクトを「課題」「解決策」「結果」の3ステップで説明する内容で、./brandのカラーとロゴを使い、画面の文字は日本語にします。まず台本を書いて見せてください。承認したらシーンを組み立ててプレビューをレンダリングし、文字のはみ出しや重なりを全シーンで確認してから、完成版のMP4を./outに書き出してください。
№002動画編集をAIに任せる:ジェットカットとテロップ
撮影素材の編集もClaude Codeでできます。Claudeは動画を見ずに、細かいタイムスタンプ付きの文字起こしと数枚の静止画を「読んで」カットを決め、FFmpegを実行します。WhisperXには日本語用のアライメントモデルがあり、1文字ごとのタイムスタンプを出せます。全手順はClaude video editing(英語)にまとめています。
brew install ffmpeg auto-editor ffmpeg-full
pip install whisperx
ffmpeg -i take1.mp4 -vn -ac 1 -ar 16000 take1.wav
whisperx take1.wav --model large-v2 --language ja --output_format json --output_dir transcripts
auto-editor take1.mp4 --margin 0.2sec
"$(brew --prefix ffmpeg-full)/bin/ffmpeg" -i cut.mp4 -vf "subtitles=cut.srt:fontsdir=./fonts:force_style='Fontname=Noto Sans JP,Fontsize=14'" -c:a copy captioned.mp4- ジェットカット:無音はauto-editorが音量で切り、
--marginで前後に少し余白を残します。「えー」「あの」や言い直しは、文字起こしを読むClaudeの担当です。 - テロップの焼き込み:FFmpegの
subtitlesフィルタはlibass入りのビルドでしか使えません。Homebrewの通常のffmpegにはlibassがない(2026年10月時点)のでffmpeg-fullを入れ、PATHに追加されないため上のようにフルパスで呼び出します。 - 日本語フォント:日本語の字形を含むフォント(OFLライセンスのNoto Sans JPなど)を
fontsdirのフォルダに置き、force_styleのFontnameで指定します。長い行は、GoogleのBudouXで文節ごとに改行できます。
このフォルダの動画は、カメラに向かって話した撮影素材です。Instagram用の45秒の縦型動画に編集してください。作業は./editのコピーで行い、元のファイルは絶対に変更・削除しないでください。各テイクを文字単位のタイムスタンプ付きで文字起こしし、聞き間違えていそうな固有名詞は一覧にしてください。いちばん良いテイクを選んで、無音、「えー」「あの」、言い直しをカットし、レンダリング前にカット表を見せてください。最後にNoto Sans JPでテロップを焼き込み、長い行はBudouXで文節ごとに改行して、1080x1920で書き出してください。
ルート2:MCPで動画生成AIを呼び出す
実写のような映像や人物は、動画生成モデルでなければつくれません。Claudeは外部ツールとつなぐオープン標準のMCPで、そうしたモデルを操作できます。生成は各サービス側で行われ、Claudeのプランではなくそのサービスのクレジットを消費します。
Klingは海外版(international)アカウント向けに、公式エンドポイントhttps://kling.ai/mcpを用意しています。KlingのClaude Codeチュートリアルでは、下のコマンドで追加し、Claude Codeで/mcpを実行してログインします。
claude mcp add --transport http klingai --scope user https://kling.ai/mcpHiggsfieldは複数のモデルを1つのコネクタhttps://mcp.higgsfield.aiにまとめていて、claude.aiかデスクトップアプリの設定でカスタムコネクタとして追加します。対応モデルとして挙げているのはVeo 3.1、Sora 2、Kling 3.0、Seedance 2.0、Wan 2.6、MiniMax Hailuoなどで、クリップは最長15秒です。
Klingの接続で使える動画ツールとモデルを、設定項目と5秒クリップ1本あたりのクレジット消費量つきで一覧にしてください。まだ生成はしないでください。そのうえで、日の当たるキッチンカウンターのコーヒーカップにゆっくりカメラが寄る、9:16・5秒のショットのプロンプトを3案書き、私が選ぶまで待ってください。
生成のたびに、使わなかったクリップの分もクレジットを消費します。送信前にツール、設定、料金を一覧にさせ、まとめて生成する前に1本だけ試しましょう。モデルやパラメータは変わるため、KlingのMCPガイドも同じことを勧めています。
AI動画生成と動画編集、どのルートを選ぶか
| ルート | 向いている用途 | 費用 | 制限 |
|---|---|---|---|
| Claude Motion | 手持ちの文字やグラフのアニメーション | Team・Enterpriseプラン(利用上限の対象) | ベータ版。MP4のみ。生成映像や人物はなし |
| Claude Code + HyperFrames | モーショングラフィックス、動くテロップ、解説動画 | Claude Proは月20ドルから(年払いなら月17ドル)。HyperFramesは無料 | Node.js 22以上とFFmpegが必要 |
| Claude Code + Remotion | Reactのテンプレート、データ連動の動画 | 個人と3人までの会社は無料。それ以上は1席あたり月25ドル | 大きい営利チームは会社ライセンスが必要 |
| Claude Code + FFmpeg | 撮影素材のジェットカット、テロップ、縦型書き出し | FFmpeg、WhisperX、auto-editorは無料 | 会話のない映像、テンポや色は人が判断 |
| MCP経由の動画生成AI | 実写風の映像、人物、シーン | 生成ごとに各サービスのクレジット | 最長15秒(Higgsfield)。品質はモデル次第 |
Claudeの日本語の料金ページも、価格は米ドル表示・税抜きです。多くの動画は、KlingのクリップをBロールにし、HyperFramesでテロップをつくり、FFmpegでつなぐように、1つのClaude Codeセッションでルートを組み合わせてつくります。Formatoのパックはエージェントで開いて使うフォーマットで、№002 Reelforgeは49ドル、3つのパックのボックスセットは99ドル(14日間返金可)、№001 Motion Adsと№003 Skitsは制作中です。
№002 Reelforgeはこのページのリールをつくったパックで、Claude Code、Codex、Cursorのエージェントにテーマをひとつ渡すと、ナレーション付きの解説リールを5つの冒頭で仕上げます。
Reelforge · US$49 →よくある質問
Claudeはプロンプトから動画を生成できますか?
Claude自身のモデルではできません。Claudeのモデルはテキストと画像を受け取り、テキストを返します。Claude Motionはコードを書いてプロンプトをアニメーションのMP4にし、MCP経由ならKlingやHiggsfieldなどの動画生成AIを呼び出して映像を生成できます。
Claude Codeで動画編集は自動化できますか?
かなりの部分はできます。細かいタイミングがわかる文字起こしをもとに、無音や言い直しのカット、テロップの焼き込み、縦型での書き出しまでをFFmpegなどで実行します。会話のない映像、テンポの良し悪し、色の調整は、まだ人が確認する必要があります。
Claude Motionは無料プランで使えますか?
使えません。2026年10月時点で、Claude MotionはTeamとEnterpriseプランのベータ版です。Teamでは最初から有効で、Enterpriseではオーナーが組織設定でオンにする必要があります。
日本語のテロップが正しく表示されないのはなぜですか?
まず2点を確認してください。1つは、FFmpegがlibass入りでビルドされているか(Homebrewなら通常のffmpegではなくffmpeg-fullを使います)。もう1つは、日本語の字形を含むフォントを指定しているかです。Noto Sans JPなどのフォントをfontsdirのフォルダに置き、force_styleのFontnameで指定します。
Claude Codeの料金はいくらですか?
Claude Codeは有料プランで使えます。Proは月払いなら月20ドル、年払いなら月17ドル(200ドルを一括払い)で、どちらも税抜きです。無料プランには含まれていません。
出典
- Anthropic:モデル概要
- Claudeヘルプセンター:Claudeにファイルをアップロード
- Claude:Build live dashboards and animate explainers with Claude(2026年10月8日)
- Claudeヘルプセンター:Claude Motionを始める
- Claudeヘルプセンター:Claude Designを始める
- Claudeヘルプセンター:Claude Coworkを始める
- Golem.de:Claude-Cowork-Videoschnitt im Test(2026年8月28日、ドイツ語)
- Claude Codeドキュメント:高度なセットアップ
- Claude Codeドキュメント:MCPでツールに接続する
- Claude:料金(日本語ページ)
- HyperFrames(GitHub)
- Remotion:Claude Codeプラグイン
- Remotion:ライセンス
- Remotion:会社ライセンスの料金
- FFmpeg
- FFmpeg:フィルタのドキュメント(subtitles)
- WhisperX(GitHub)
- auto-editor(GitHub)
- Homebrew:ffmpeg-full
- Homebrew:ffmpeg
- Google Fonts:Noto Sans JP
- BudouX(GitHub)
- Kling:Claude Code MCPチュートリアル
- Kling:Model Context Protocol実践ガイド
- Higgsfield:Generate AI videos from Claude with Higgsfield MCP